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10月12日 シングルス練 01社本

 こんにちは!今回は麻雀2連敗中の社本がお送りします.今回はノックどのくらい考えてやっている?というテーマを中心に書いていきたいと思います.

 

 最近他の人のノック中に受ける側も出す側も「何も考えないでやってるんやろな―」と思うこと少なくないです.特に02,03は打つことに精一杯過ぎて,そのメニューの目的まで考えられていないように感じます.ノックを受ける側は決められた場所に動いて打ってるだけ,出す側は決められた場所に球を出すだけに見える人もいます.ノックは早い球に慣れる,より早く動けるようになるという側面もあります.でも自分が思うノックの一番の目的はパターンのインプットです.例えば最近よくやっているドライブプッシュでは,後衛がスマッシュを打った後にストレート抜けてきた球を早く触ってドライブで前に詰める,相手からいい球が返ってきたときはハーフに沈めるという頻出パターンのスピード,精度,対応力を高める練習だと思います.このように試合の中の「どのような場面でどのような球がかえってきたときの練習なのか」ということを想像することができれば,受ける側は何を意識すべきか,どこにどのような球を打てば効果的か,出す側は球を出すテンポ,球の高さ,速さがわかると思います.

 フットワークの速さはシンプルな速さも大事ですが,それよりもこのパターンはここ!って感じの決まった形を取り出す速さの方が重要なんじゃないかと思います.また強い人はパターンの動きが早いだけでなく,自分のパターンや仕掛けに誘導して点を取りに行ってるのではないかなと思います.強い人ほど自らパターンに持っていく球出しがうまかったり,多かったり,タイミングがうまいということに,試合練での横段さんのアドバイスで気づくことができました.今の自分では横段さんの球にはついていくのが精一杯でそこまで考えることができていませんでした.その結果きつい体勢から打つショットを限定される,長い球,早い球から罠にはめられる,という具合に横段さんの手のひらで転がされました.またこの球は罠だと気づいたときには自分の動きがキャンセルできないタイミングに入っていることが多かったです.1G目でパターンにはめられまくったので,2G目は自分から仕掛けに行こうとしました.具体的には長めの低い球(特にフォア前からの長めのヘアピン)の次の球を狙いに行きましたが,ことごとくストレートのヘアピンでかわされました.こんな感じに横段さんは罠にはめるのも,はまらないのもうまかったです.

 罠使いは3ステップに分かれると思います.まず考えられていない人,自分が罠を使えない人は,自分が誘導されてショットを選択させられていることに気づかない.次は気づいたけど気づくのが遅すぎてはまる人.罠使いの最上級は自分で気づく,もしくは経験の蓄積から無意識に回避できる人.そしてこの罠使いのレベルを上げる練習として一番基礎になるのがノックなのではと気づいちゃいました.ノックで自分がはめるパターンの数を蓄積,一つ一つの罠の精度を上げていくことで,点数が取れたり逆に相手の罠を回避して点数を守るというという具合に,駆け引きがより高度なものになっていくのではないのでしょうか.

 こんな感じで技術の精度を上げるという視点だけでなく,パターンのインプットとしてノックをとらえる視点も持つことができればバドミントンの幅がめちゃめちゃ広がると思います.

 また同じノックのメニューでもとらえ方を変えることもできます.例えば12日にやったネット&リカバーなら,①ストレート長めストレートからクロス低いの誘導してその球を狙って早くタッチする.②前打った後に相手に早いタッチでクロスにあおられてある程度追い込まれた状態をどうやってかわすか.という解釈を僕はします.一つのメニューでも各々がいろいろ考えてメニューをこなすことでより良い練習が作り上げられるのではないのでしょうか.またノックを受ける側は,違うなーと思ったらノッカーにどんな球が欲しいか注文する,ノッカーはなんか違うかもなーと思ったら,今の球どう?もっとこうしてほしいとかある?って聞くべきです.全員がノックに工夫を凝らしてやっていきましょう.思考の共有といういいワードがたびたび聞かれる02幹部には,より高いレベルで思考し共有することを期待したいと思います.時間だけでなく,頭でも他大に勝っていきましょう.

 

 最後にノックとは関係ないですが最近本で読んでためになったことについて書きたいと思います.打っていてうまくいかないと思ったときに,自分よりうまい人にどうやって打っているか聞くこともあると思います.その時にここを意識してるとか,自分はこんな感じで打ってるとアドバイスをもらいます.その時にその感覚をすぐに理解するのは99%無理らしいです.理由は二つあります.一つ目は初心者と熟練者では動か部分の神経の数や伝達スピードに大きく差があるからです.そのため初心者が熟練者を同じように体を動かすのは不可能に近いです.二つ目は,熟練者は意識している部分以外の動きもある程度洗練されているからです.そのため初心者が同じ場所を意識しても他の部分の動き方が異なるためうまくいかないことが多いです.ですが熟練者のアドバイスや感覚は初心者のそれよりも正解に近いです.そのためうまくできる可能性が低いからと,そのアドバイスをないものにするのはナンセンスだと僕は思います.すぐにはできなくてもその感覚に近づくよう研究を重ねていくことが最も重要だと思います.(正しさは一つではないので合わないと判断したらやめることも必要ですが)アドバイスを知識として持ったうえで,自分でいろいろ試し自分の正解を見つけていく作業は怠らないようにしたいです.

  

 以上で今回のブログを終わります.ありがとうございました.

 

 

 

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コメント: 7
  • #1

    01 近藤 (木曜日, 14 10月 2021 21:27)

    日々の練習でとても考えて取り組んでいるのが伝わってきます!
    幹部だけでなく他の人たちにも見てほしい内容ですね。
    私も考えて練習に取り組もうと思います。

  • #2

    30高橋 (木曜日, 14 10月 2021 21:29)

    ブログはバドに対する自分の考えを部のみんなに共有でき、それを受けた他の部員が影響されたり、自身の考えを述べたりアドバイスしたりと、練習外でも強くなれるいい場所だと思います。今の02以下(特に03)にはこのブログを見習って毎回書いて欲しいと思います。自身の近況報告は手短でいいです。

  • #3

    01更屋 (木曜日, 14 10月 2021 22:22)

    ブログはその人の個性がビシビシ伝わってくるのでとても面白いです。しかし、02と03は部活に関係ないブログが多いだけでなく、あまり個性が伝わってこないと思います。

  • #4

    01鎌田 (金曜日, 15 10月 2021 00:29)

    火曜の練習の時に久しぶりに社本のコートでノック受けましたが、めっちゃくちゃ勉強になりました。ありがとうございます。
    あと少ししかないですが、自分は特に上げる側の意識を少しでも変えていこうと思います。下手くそなのでこうしたらいいなどあれば02、03も言ってくれるとありがたいです!

  • #5

    01馬詰 (土曜日, 16 10月 2021 13:28)

    ノックはつい考えずにプレーしてしまうメニューですよね、あげる側もボケっとしないようにしたいです。

  • #6

    01冨永 (水曜日, 20 10月 2021 00:57)

    きれいに来た球を返すよりも微妙な球(打っていて気持ち悪いなと思う球)を返す方が実は練習になるのではないかと思います。

  • #7

    01泉屋 (金曜日, 22 10月 2021 13:40)

    最近、試合のラリー中の球を打った時、練習のノックの場面がフラッシュバックしてくる事がよくあります。
    「練習で出来ないことは試合でも出来ない」とは、裏を返せば「練習でやったことは、試合でも必ずできる」ことだと思います。当たり前と言えば当たり前ですが、改めて認識することが重要だと思いました。

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